この記事は、カリンバに挑戦シリーズの第8回です。
カリンバの音階の配置、左右交互ってやっぱり不思議だよね
なんでだろ?
指1本できれいな和音が出せるようになってるんだよな
単音にも慣れてきたから、次は和音に挑戦しようぜー
この「カリンバに挑戦」シリーズでは、Over theRainbowのサビを演奏できるくらいを目指します。
簡単な練習から始めるので、一緒に頑張りましょう!
カリンバは手軽で始めやすい楽器です。
単音なら、広い音域まで使った演奏までできるようになりました。
これだけできれば、練習をすればカリンバの音域で足りる曲なら演奏できるくらい指が動くようになっています。
これまでは、1音ずつの単音でメロディーだけを鳴らす練習をしていました。
単音でもきれいなカリンバの音ですが、和音もとてもきれいです。
和音とは、2音以上の音を同時に鳴らすことです。
今回は、和音を使った曲に挑戦してみます。
今回の曲「ロンドン橋」
今回弾いてみる曲はこちらです。
イギリス民謡の「ロンドン橋」です。
楽譜も用意したので、一緒にやってみましょう。
わぁ、なんかきれいに音が重なってるね!
音階の配置に秘密があるんだぜ!
指1本で和音を鳴らす
カリンバは、指1本できれいな和音が鳴るように音階の配置が工夫されています。
1音ずつ飛んだ音階で並んでいる
「ドレ」のように1音だけずらした和音は、あまりきれいには聴こえません。
「ドミ」のように2音ずれた和音は、きれいに聴こえます。
カリンバは、左右交互に音階が並んでいるのでした。
そのため、横並びの音を見ると「ドミソ」のように、1音ずつ飛ばした状態で並んでいます。
これは、きれいな和音を鳴らしやすくするための工夫です。
隣同士の金属棒を同時に鳴らせば、勝手にきれいな和音になるように配置されているのです。
指をスライドするように複数本をはじけば、指1本できれいな和音を鳴らすことができます。
「ロンドン橋」を弾いてみよう
いよいよ「ロンドン橋」を弾いてみましょう。
サンプル演奏と楽譜
サンプル演奏はこちらです。
楽譜はこちらです。
楽譜は当サイトのオリジナルアレンジなので、コード等が原曲と異なることがあります。
著作権がきれている楽曲のみダウンロード可能にしてあります。
左手は2音の和音
左手側は、「レファラド・・・」という並びになっています。
今回の演奏では、「レファ」の和音を使ってみています。
単音のときは真下に向かって指をはじいていたと思いますが、和音では少し横方向も意識します。
左手で2音の和音を鳴らすときは、ほんの少しだけ左方向に指を動かしながら下に向かってはじきます。
金属棒の高さは外側に向けて低くなっているので、横方向に動かしながら下にはじくと、隣の金属棒も一緒にはじかれます。
2音ではそこまで横方向は意識しすぎなくても、2本の金属棒の間くらいをはじけば2音とも鳴るかと思います。
指1本で鳴らすので2つの音が鳴るタイミングにはずれがありますが、音は伸びるので両方の音がちゃんと重なって聴こえます。
中心の「ド」と「レ」だけは1音しか差がないので、間違えて同時に鳴らさないよう気を付けましょう。
右手は3音の和音
右手側は、「ドミソシ・・・」という並びになっています。
今回の演奏では、中心から「ドミソ」の3音の和音を使ってみています。
3音になると、一気に鳴らすのが難しくなります。
2音のときと同じく、同時にはじくことはできないので、指を右にスライドさせてなめらかに鳴らしましょう。
3音分になると距離が遠いので、間違えて4音目まで鳴らしてしまうこともあります。
何度も練習して、距離感をつかみましょう。
最初のうちは無理に一気に鳴らそうとしなくて大丈夫です。
サンプル演奏のように「ポロロ~ン」という感じでゆっくり丁寧に3音をはじいてください。
それはそれで、きれいに聴こえます。
不思議な音階の配置には、和音を鳴らすためっていう理由があったんだね
よく考えられてるよね
1本の親指だけで演奏できるように工夫して作ったんだろうなー
考えた人は賢すぎるぜー
指をスライドする動き
指1本で和音を鳴らすためには、スライドの動きが必要になります。
まずは2音から練習
スライドの動きは単音にはないため、慣れていない動きです。
慣れていない動きは、うまくできないのでしたね。
スライド距離が長ければ長いほど狙った音を鳴らすのは難しいので、まずは2音から練習しましょう。
2音の和音でも、単音とは違った和音の魅力がきちんと感じられます。
スライドの動きに慣れるまでは、2音で繰り返し練習をして、少しずつ慣れていくことが大切です。
2音でスライドの動きに慣れたら、次は3音です。
4音以上の和音を使うことはあまり多くないので、3音まで鳴らせるようになれば十分です。
和音を使う曲
これまでの練習曲を使って、和音を使う曲の練習ができます。
「ファ」だったところを「レファ」にしてみたり、「ソ」だったところを「ミソ」や「ドミソ」にしてみたりするだけです。
曲にはコードというタイミングごとに合った和音が存在するので、鳴らしてみ結果、なんだか合わない感じがすることもあります。
その場合は単音のままでいいです。
和音が合っている感じがしたところだけ和音にして、これまでの曲を練習してみましょう!
和音になると曲が華やかな感じになるね
きれいで鳴らすだけでも楽しいな
きれいな和音は聴いていて気持ちいいからなー
和音も単音もそれぞれ魅力があるんだよな
同じ曲でも雰囲気が変わったりするから、好みでアレンジしてみると楽しいぞ!
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鬼のドウジ。楽器など音楽・映像関連の内容を担当している。
楽しんで生きていれば大概はなんとかなるがモットー。
酒呑童子から雷様まで、鬼はみんなそんな感じのやつばっかり。
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