人らしい全身イラストを描くには?パーツの形をザックリ意識してみよう

人らしい全身イラストを描くには?パーツの形をザックリ意識してみよう イラスト
テン
テン

全身イラスト、なんか生き物っぽくならないな・・・

ユキ
ユキ

パーツの形を意識すると一気に人らしくなるよ

男性と女性の全身

この「人の体を描いてみよう」シリーズでは、このようなイラストを描けるくらいを目標に進めていきます。(クリックで拡大)
簡単な練習から始めるので、一緒に頑張りましょう!

人の体はとても複雑なので、描くのが難しいです。

基本となる比率を知ることで、バランスの取れた体が描けるようになります。

全身のイラストを描くにはバランスも大切ですが、もう1つ大切なことがあります。

それは、パーツの形です。

腕や脚を棒のようにまっすぐ描いてしまうと、生き物感が薄れてしまいます。

人には筋肉があり、基本的に曲線で構成されています。

パーツごとに形の特徴があるので、大まかに知るだけでもずいぶん人らしくなります。

今回は、主要なパーツの大まかな形を意識しながら体を描いてみましょう。

今回のイラスト「パーツの形を意識した体」

今回完成させるイラストはこちらです。

パーツの形を意識した体

「パーツの形を意識した体」です。

ドウジ
ドウジ

棒人間よりずいぶん人間っぽくなってるなー

ユキ
ユキ

ザックリ形を意識するだけでずいぶん違うの

同じバランスでもパーツの形で印象が変わる

体を描くとき、どのパーツをどんな形にするかは非常に重要です。

パーツの形を変えることで、体形や雰囲気がずいぶんと変わります。

パーツの形状による違い

人らしく見え、個性を出すこともできるので、描くときは意識してみましょう。

テン
テン

バランスだけじゃなく形も大事なんだね

ユキ
ユキ

例えば全身が長方形で描かれているとロボットみたいだよね

バランスだけだと個性が出にくいから形も大事なの

主要なパーツの形を知る

体の主要なパーツの大まかな形を見てみましょう。

もちろん個人によって異なりますが、基本となる形を見てみることにします。

大まかに意識するだけでも人の体に近づきます。

全体的に曲線で大まかに

パーツを描くときは、曲線を使うようにしましょう。

例えば、基本的な形が三角形だとしても、本当の三角形のように辺を直線にする必要はありません。

おにぎりのように丸みのある三角形のほうが、やわらかく生き物らしくなります。

直線と曲線による雰囲気の違い

しっかり図形を描く必要はないので、フリーハンドで描きましょう。

多少のゆがみも、それが味となり生き生きするので自由に描きましょう!

直線がダメなわけではありません。
とりあえず形だけをザックリ見たいときや、力が入った硬い状態を表現したいときは、直線も良いと思います。

頭は顔によって違う

頭は、描きたいキャラクターの顔や性別によって形が違います。

輪郭は顔の印象を決める重要な要素なので、描きたい顔に合わせて自由に決めましょう。

全身イラストの練習として顔をそこまで意識しないのなら、丸を描くだけで十分です。

首は下が広い台形

首は、下が広い台形を使います。

首は下が広い台形

上下の辺の幅は自由なので、描きたい人によって変えてみましょう。

華奢な人を描きたいときは、ほとんど長方形でもいいと思います。

肩はハンガーのような三角形

首から肩にかけてを描くときは、横長の二等辺三角形が基本になります。

肩はハンガーのような二等辺三角形

ハンガーの形をイメージするとわかりやすいです。

いろんなハンガーがありますが、ジャケットをかけておくようなハンガーならどれでも肩っぽいです。

胸部(胴体の上部)は上が広い台形

胸部は、上が広い台形が基本となります。

胸部は上が広い台形

左右の辺をフワッと膨らませたほうが、それらしく見えます。

上の辺が広いほど、筋肉があるガシッとした体形に見えます。

下の辺が狭いほど、くびれが強調されます。

腰(胴体の下部)は下が広い台形

腰は、下が広い台形が基本となります。

底辺の真ん中に頂点を追加し、ホームベースのような五角形にしても大丈夫です。

腰は下が広い台形か五角形

胸部と同じで、左右の辺をフワッと膨らませたほうが、それらしく見えます。

胸部とつなげてみると、砂時計のような形になります。

腕は台形と楕円の組み合わせ

腕の肩からひじにかけての部分は、上が広い台形が基本となります。

ひじの部分が少し狭くなり、左右の辺は曲線で丸みを持たせると自然です。

ひじから手首までは、細長い楕円をイメージします。

ひじと手首が細く、間が膨らんでいる感じです。

腕は台形と楕円の組み合わせ

膨らみ方や太さは好みで変えて大丈夫です。

ひじと手首の部分が絞ったような形状になるようにしてみましょう。

手はとりあえず楕円か長方形

手は複雑な形状なので、図形化が難しいです。

とりあえず楕円か長方形で描いておきましょう。

手の形は楕円か長方形

脚は台形と楕円の組み合わせ

脚の股からひざにかけての部分は、上が広い台形が基本となります。

ひざの部分が少し狭くなり、左右の辺は曲線で丸みを持たせましょう。

ひざから足首までは、上に丸まりが偏った細長い楕円をイメージします。

ひざと足首が細く、間のひざに近い部分が膨らんでいる感じです。

脚は台形と楕円の組み合わせ

足はとりあえず台形

足は複雑な形状なので、図形化が難しいです。

とりあえず下が広い台形で描いておきましょう。

足は下が広い台形
ドウジ
ドウジ

図形の組み合わせだと考えても複雑だなー

ユキ
ユキ

描いているうちに慣れてくるから、一緒に描いてみようね

パーツの形を意識した体を描いてみる

ここまでの内容を意識しながら、実際に書いてみましょう。

バランスを見るためにアタリを取る

いきなりパーツから描き始めると、全身のバランスをとるのが難しいです。

まずは基本的なバランスをとるために、アタリを取りましょう。

全身のアタリ

アタリをもとに形を整えていくので、バランスさえわかれば形はテキトウで大丈夫です。

各パーツを描く

アタリを取ったら、各パーツの部分の形を整えていきます。

まずは頭を丸で書きます。

頭の形の下書き

首を台形で描きます。

首の形の下書き

肩をハンガーのように描きます。

肩の形の下書き

胸部を逆さの台形で描きます。

上部は肩より内側に収まるようにします。

高さは、首から股までの半分よりやや下くらいまでにするとバランスよくなります。

胸部の形の下書き

腰を底辺が曲がった台形で描きます。

腰の形の下書き

次は腕です。

台形と楕円を組み合わせて腕を描き、手はとりあえず楕円にしましょう。

腕の形の下書き

最後に脚です。

台形と、上に中心が偏った楕円を組み合わせて脚を描き、足は台形にしましょう。

脚の形の下書き

これでパーツの形を意識した全身の下書きができました。

形を意識した全身の下書き

下書きをもとに線を整えたら完成です!

パーツの形を意識した全身イラストの清書
テン
テン

すごいね!
図形を組み合わせていくと人間になったよ

ユキ
ユキ

単純化はしているけど特徴をとらえているからね

大まかにとらえるだけでもずいぶんそれらしくなるの

ザックリとらえるだけでOK

人らしい全身にするためには、各パーツの形は重要です。

うまく形をとらえることができれば、かなり自然な雰囲気のイラストになります。

しかし実際の体はとても複雑で、人によっても違うため、とらえるのは難しいです。

大まかにでいいので、ザックリとらえることを意識しましょう。

大体の形があっていれば、ちゃんと人に見えます。

また、イラストは自由なので、特徴を極端にすることもあります。

各パーツの特徴を極端にした全身イラスト

現実の人間と違っていても、それはそれで味になりますので、楽しんで描きましょう!

ドウジ
ドウジ

腕も脚もただの棒よりそれらしくなったぞ!
なんか上手くなった気がするなー

ユキ
ユキ

一気にそれらしくなるから上達した感じがしていいよね!
楽しんで描いてほしいな

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ユキ(雪女)

雪女のユキ。
イラストなど創作やものづくりの内容を担当している。
自由に自分らしく・じっくり根気よくがモットー。
暑いのは苦手だけど、あったかい食べ物とかは好き。

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