男女の骨格の違いを意識して胸から腰までの胴体のイラストを描いてみよう

男女の骨格の違いを意識して胸から腰までの胴体のイラストを描いてみよう イラスト
テン
テン

首から下の描き方がよくわからないな・・・
四角とかで描けばいいのかな?

ユキ
ユキ

アタリは台形でいいと思うよ
ただ男女でバランスが違うの

男性と女性の全身

この「人の体を描いてみよう」シリーズでは、このようなイラストを描けるくらいを目標に進めていきます。(クリックで拡大)
簡単な練習から始めるので、一緒に頑張りましょう!

胴体は、体を描くうえで一番大きく目立つパーツです。

大まかな形は、台形を砂時計のような形で配置すればとることができます。

そこからさらにステップアップするために、男女の違いを意識してみましょう。

今回のイラスト「男女の違いを意識した胴体」

今回完成させるイラストはこちらです。

男女の違いを意識した胴体

「男女の違いを意識した胴体」です。

ドウジ
ドウジ

こうしてみると結構違うなー

・・・どうするんだ?

ユキ
ユキ

パーツの違いもあるけど、バランスから違うんだよ

知識だけでもずいぶん変わる

イラストの上達には練習が欠かせませんが、実は知識だけでもずいぶん変わります。

例えば「フラミンゴを描いてみましょう」と言われたとします。

イラストが得意で鳥のことをあまり知らない人より、イラストは苦手でも鳥に詳しくて体の構造をよく知っている人のほうが、フラミンゴらしく描くことができます。

フラミンゴのイラスト比較

知識があることで、イラストに説得力が出るため、知らないよりそれらしく描くことができるのです。

ちなみに、上手な人は初めてのものを描くときは資料を集めることが多いです。
知識を得て描くことで、上手かつ説得力があるイラストになるのですね。

ひとまず人間らしい胴体の形を意識

まずは、男女を区別せずにザックリとした形を意識してみましょう。

胸部(胴体の上部)は上が広い台形

胸部は、上が広い台形が基本となります。

胸部は上が広い台形

胸筋の幅は、肩幅よりも狭くなります。

腰(胴体の下部)は下が広い台形

は、下が広い台形が基本となります。

底辺の真ん中に頂点を追加し、ホームベースのような五角形にしても大丈夫です。

腰は下が広い台形か五角形

胸部とつなげてみると、砂時計のような形になります。

くびれの位置にへそ

くびれの位置には、へそがあります。

へその位置

腹筋などを描きたい場合は、へその位置を目安に使うといいでしょう。

今回は、男女の違いを意識するポイントに集中するため、腹筋等の細かい筋肉は描きこまないことにします。

形を意識するだけで、程度胴体らしく描くことができます。

テン
テン

これだけでもただ四角を描くだけより胴体っぽいね

ユキ
ユキ

アタリとして大まかな形をとるのは大事なの
これをもとに個性を出していくことになるんだよ

男女の違いを意識する

ザックリと胴体の形がわかったら、男女の違いを見てみましょう。

胸筋の幅の違い

胸筋の幅は、男性のほうが広く、女性のほうが狭くなります。

男女の胸部の幅の違い

肩幅も男性のほうが広いので、それに合わせて胸筋も外側から描き始めます。

腰(骨盤)の大きさの違い

腰(骨盤)は、女性のほうが広く浅く、男性のほうが狭く深くなります。

男女の腰の大きさの違い

骨盤を広くすることで、くびれも目立つようになり女性らしい体になります。

筋肉の硬さによる違い

筋肉は、男性のほうが硬くガシッとしており、女性のほうが柔らかくしなやかです。

それをイラストで表現するために、直線と曲線を使い分けましょう。

男女の筋肉の質の違いを線の種類で表現

男性は直線的に、女性は曲線的に描くとそれらしくなります。

これは胴体に限らず、顔や体など全身共通の特徴ととらえることができます。

胸の違い

胸に膨らみをつけると、女性の体であることがわかりやすくなります。

胸の大きさには個人差があるため、描きたいキャラクターに応じて描き分けましょう。

胸の大きな人の場合は、胸筋の幅より外側まで乳房を描くこともあります。

男性で鍛えていることを表現する場合は、膨らみではなく筋肉の厚みを意識しましょう。

男女の胸の違い

膨らみと厚みの違いを出すためにも、やはり直線と曲線を使い分けることが大切です。

ユキ
ユキ

男性と女性では骨格や筋肉の質に違いがあるの
イラストではバランスや線の種類で特徴を表すんだね

男女の違いを意識して胴体を描いてみよう

ここまでの内容を意識しながら、実際に描いてみましょう。

肩までは描き終わり、胴体を描くところからやってみます。

バランスを見るためにアタリをとる

まずは胸から腰までの大きさ、形をザックリ見るためにアタリをとりましょう。

胸部は上が長い台形、腰は下が長い台形で、砂時計のような形で大きさがわかるように描きます。

このとき、描きたい性別に合わせて辺の長さや台形の高さを意識しましょう。

男女の違いを意識した胴体のアタリ

男性は胸部の幅を広く、女性は骨盤が広くなるようにします。

線の種類を意識して形をとる

アタリをもとに、胴体の形をとっていきます。

男性的な体は直線、女性的な体は曲線を意識して形をとっていきましょう。

男女の違いを意識した胴体の下書き

バランスと線の硬さだけでも、ある程度性別の区別がつく胴体を描き分けることができます。

胸を描く

必要に応じeて、胸を描き分けていきます。

今回の例では性別の違いをわかりやすくするため、男性は筋肉質に、女性は胸を大きくします。

男女の違いを意識した胸の下書き

男性の硬さと女性の柔らかさがより強調されます。

下書きをもとに清書をする

下書きができたら、清書をしましょう。

丁寧に形をとっていき、下書きを消して完成です!

男女の違いを意識した胴体の清書
ドウジ
ドウジ

おぉー!
顔がなくてもちゃんと男女の区別がつくんだなー

ユキ
ユキ

性別を記号的にとらえただけでもずいぶん違うよね
まずは基本として特徴を描き分けられるといいと思うな

アタリのバランスと線の種類を意識する

今回は、胴体部分に表れる男女の違いや特徴を確認しました。

  • 胸部の幅
  • 腰(骨盤)の大きさ
  • 線の硬さ

大切なのは、男女の違いとして意識すべきポイントを知っていることです。

知識があるだけでも、知らないで描くよりも説得力のあるイラストにすることができます。

あとは練習で、描くのに慣れていくだけです。

まずは知識を使ってレベルを上げ、楽しんで練習して上達していきましょう!

テン
テン

確かに知っているだけでちょっと自信をもって描けるね

ユキ
ユキ

知らないまま描くと不安になるもんね
知っていれば練習の方針が見えるから安心して進められるね

このサイトでは、初めての方にわかりやすい内容にするため、厳密なことを省略したり、専門用語を使わず一般的な言葉にしたりしていますので、ご了承ください。

ユキ(雪女)

雪女のユキ。
イラストなど創作やものづくりの内容を担当している。
自由に自分らしく・じっくり根気よくがモットー。
暑いのは苦手だけど、あったかい食べ物とかは好き。

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