この記事は、初めてのイラストシリーズの第4回です。
立方体とかだけだとあんまり描けるものが思いつかないなー
基本的な立体だけだとそうだよね
立体は組み合わせるとすごく描けるものが増えるんだよ
イラストは平面の紙に描くため、立体を描くのはとても難しいです。
実際の立体ににはできないため、立体に見せかけるということがとても大切になってきます。
基本的な立体の描き方は、以下のページを確認しましょう。
基本的な立体だけでは、あまり描けるものがないと感じるかもしれません。
しかし実は、世の中のもの、特に人工物は、基本的な立体の組み合わせでできています。
基本的な立体を組み合わせて描けるようになることで、いろいろなものを描けるようになります。
今回は、立体を組み合わせて描いてみましょう。
今回のイラスト「ちょうどいいテーブル」
今回完成させるイラストはこちらです。
「ちょうどいいテーブル」です。
脚のところ、どうするんだろう?
組み合わせると見えない部分が増えるから難しいんだよね
立体を重ねて描いてみよう
複数の立体を重ねて描いてみます。
重なって見えない部分も意識することが重要になってきます。
イラストを描く道具は、えんぴつでもサインペンでもなんでも大丈夫です。
私はCLIP STUDIO PAINT PRO
(クリスタ)を使っています。
下書きでは見えない部分も描いてみる
立体を描くときは、たとえ1つであっても見えない部分が存在します。
立方体や円柱を描くとき、見えない辺もとりあえず描いてから消していました。
複数の立体を重ねて描くときも同じように、見えない面もとりあえず描いてみましょう。
清書のときに見えない面を描かなければ、複数の立体を1枚のイラストに描けたことになります。
慣れてきたら見える面だけをいきなり描けるかもしれませんが、最初は見えない面も描く方が簡単だと思います。
立体を並べてみる
乱雑に立体を配置すると、それぞれが独立して同じ空間にあるように見えないこともあります。
立体をきれいに並べてみることで、同じ空間内の立体に見えやすくなります。
複数の立体を同じ空間に配置できれば、イラストに奥行きが出ます。
並べて見せるためには、面の向きをそろえることが大切です。
下書きの段階では、見えない部分も気にせず描いていきましょう。
清書のときに見えない部分の線を描かなければOKです。
同じ向きにそろえて複数の立方体を描いてみましょう。
立体1つのときより空間が見える気がするぞ!
一気に世界が広がった感じがするよね
立体を組み合わせてみよう
立体を並べるだけではなく、組み合わせてみましょう。
世の中のだいたいの人工物は、基本的な立体を組み合わせれば表現できます。
置いてみる
立体に立体に置いてみましょう。
立方体に直方体を置いてみたり、円柱に円錐を置いてみたり、どんな組み合わせでも大丈夫です。
刺してみる
立体に立体を刺してみましょう。
下書きでは、とりあえず重ねていろんな立体を描きます。
このとき、もとになる立体を決め、刺さるであろう面に沿う印をほかの立体にもつけておくと清書のときに助かります。
立体の種類も方向も自由に刺してよく、意外とてきとうでも刺さって見えます。
ポイントは、刺される面に沿うように刺す方の立体を切ることです。
つないでみる
立体を並べ、その間に立体を刺すことでつなぐことができます。
なんだかわからないものになっちゃったけど・・・
こんなんでいいの?
そういうオブジェだって言えばいいんだよ
正しい立体じゃなくても楽しく描く方が大事だと思うな
「テーブル」を描いてみよう
テーブルを描いてみましょう。
下書き
下書きをしていきます。
下書きについて詳しく知りたいときは、以下のページを確認しましょう。
下書きは後で消すので、薄く描きましょう。
サンプルは見やすいように色を分けて濃く描いています。
天板を描く
テーブルの天板は直方体です。
薄い直方体を描きましょう。
脚を4本描く
テーブルの脚を描いてみます。
私は縦長の直方体で描いていますが、円柱でもいいと思います。
重なって見えない部分も気にせず描けば、ただの直方体なので描けると思います。
脚の上下の面と、天板の上下の面が同じ向きになるよう意識しましょう。
清書
下書きに沿って、丁寧に清書しましょう。
この段階で、重なって見えない部分は描かないようにします。
清書ができたら、消しゴムで下書きを消して完成です!
もし消しゴムがけが大変だと感じたら、下書きを別紙に描いたり、デジタルにしたりすることで、その手間を省く方法があります。
おー!なんかすごいイラストっぽい!
うん
もう小物とかのイラストなら描けてるって言えるんじゃないかな?
小物などの人工物は立体の組み合わせ
基本の立体は、1つではそれほど多くのものを表現することができません。
しかし、基本の立体が組み合わされば、いろいろなものを表現できるようになります。
椅子、棚、ペットボトル、家など、人工物は基本の立体がもとになっていることが多いです。
立体は1つだけでも描くのが難しく、練習が必要です。
それを組み合わせるとなると、とても難しいですよね。
組み合わせは、見えない部分を描けば1つのときと同じようにとらえることができます。
まずは1つの立体をスムーズに描けるよう練習し、慣れてきたら組み合わせにチャレンジしてみましょう!
今回の内容で描けるお題とサンプル
立体を組み合わせて描く練習として、以下を描いてみましょう。
郵便ポスト
立方体と円柱を組み合わせれば、郵便ポストが描けます。
内側にへこんでいる表現も、基本はただの立体です。
台形を左右2つ描き、頂点を直線で結んだ六面体を描いています。
清書のときに描く線をいつもは奥で見えなくなる辺にすることで、へこみになります。
カクテルグラス
円錐と円柱の組み合わせで、カクテルグラスが描けます。
大きさや太さを上手く変えて使ってみましょう。
おでん
三角柱や円柱などを組み合わせると、おでんを描くことができます。
一番最初に描いたときは完全に平面でした。
立体を使って描くと、よりリアルでおいしそうなおでんに見えますね。
身の回りの物を見てみると、立体の組み合わせが見えてくるものがたくさんあります。
ここのお題とサンプルはあくまで例なので、探して自由に描いてみてください!
おでん、最初に書いたときとかなり印象が違うね
なんかイラストが描けるようになった感じがするよ
同じものを描いてみると成長が実感できるんだよね
上達は達成感や楽しさにつながるから、どんどん感じてほしいな
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雪女のユキ。
イラストなど創作やものづくりの内容を担当している。
自由に自分らしく・じっくり根気よくがモットー。
暑いのは苦手だけど、あったかい食べ物とかは好き。
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